作品を構築する為の基礎となるのが、キャラクター作りだ。
強い個性を持った魅力あるキャラクターにそれぞれ役割を持たせて作品の基本的な土台を作っていく。
第1回「漫魂」ではそんなキャラ作りを研究してみよう!
※銀魂1巻第三訓(88頁)参照!!
【1】ボケ、ツッコミ役としてのキャラクター設定
第三訓(88頁)の場面で端的に示されているようにこの作品は
銀さん=ボケ役で、新八=ツッコミ役というように役割が分かれている。

性格の異なる2人のキャラが織り成す、ボケとツッコミの応酬から読者は2人の個性の違いを認識し印象づけられるんだ。
【2】容姿に特徴を持たせる
神楽(半開きの口、見開いた目、中国風の髪型)のように特徴的な外見はキャラクターを印象づける大事な要素。
キャラクター1人1人に特徴をつけて描き分けよう!
【3】セリフや言い回しにも個性をつける
容姿と共にキャラクターを特徴づける要素がキャラ独特の言い回しだ。
銀さんの人情を感じさせる「江戸っ子」調のセリフ、新八の控えめな性格が表れている「ですます」調のセリフがそれにあたり、キャラクターの個性をより強く印象づけている。
【まとめ】
個性的なキャラクターをつくる手段は様々だが作品の中での役割決め、特徴的な外見、独特な言い回しといった基本を押さえ、後は君の創意工夫で魅力的なキャラを作っていこう!!
今回研究するのは「セリフ」。銀魂はセリフ使いが非常にうまい作品だ。
そこで実際漫画で使われた場面からセリフが生み出す効果について学んでいこう。
【観せたい場面、セリフの力で強い印象を与えよう!】※銀魂1巻第二訓(80、81頁)参照
第二訓より。

銀さんが幕府の入国管理局の役人・長谷川から捕獲を依頼された央国星皇子のペットを、新八を救う為長谷川の制止を振り切り倒そうとする場面。

「たった一人の人間と一国…どっちが大事か考えろ!!」と叫ぶ長谷川に対して、銀さんは以下(※コミックス1巻80、81頁)の場面のように自分の考えをセリフと行動で示している。

この場面の特徴は新八を助けようと銀さんが皇子のペットに向かっていく勢いのある場面に、銀さんの考え方を端的に表すセリフを合わせることで読者に、より強烈に銀さんのキャラクターを印象づけることができている。
【セリフの工夫で読者を引きつけよう!】※銀魂1巻第六訓(154頁)参照
第六訓より。

かつては共に天人と戦った桂小太郎と、銀さんの再会の場面。時代が変わったことを桂に諭す銀さんだが話しの論点がどんどんずれていって、新八につっこまれている。

アップの2人が向き合いお互い真面目な話しをしているように見せて、その内容を全く関係の無い方向に転がせていく。

そうすることにで読者は意表をつかれそのギャップに可笑しさを感じてしまうんだ。
【まとめ】
現実世界でも喋り方や喋る内容というのは、その人の個性を表す大きな要素である。

漫画におけるセリフとは現実世界と同様に話し手のキャラクターがどういう考え方の持ち主なのか、どういう性格なのかを受け取り手(読者)に理解してもらう為の有効な手段。

セリフの使い方を工夫してキャラの個性を引き出そう!
「漫魂」最終回は、なんと空知先生に直撃ロングインタビュー!今明かされる空知先生の漫画テクニック!必見!
【@セリフの使い方で意識していることは何でしょうか?】
文章としての整合性より
生々しいしゃべりになるように心がけてます。

例えば

「待ってください!十二傑の審査なんんて僕にはまだ早いです。」

というセリフより

「ちょ 待って!早いって!十二傑はまだ早いって!無理無理」

というように、正確性よりリアルな方を選びます。

その方が細かい表情等も色々伝わるんじゃないかと…
マンガのキャラはそのままだと、どうしても宙に浮いた存在なので、一端誌面から出して地に引きずりおろし、自分の横で喋らせる位でちょうどいいと思っています。
【Aキャラクターの特徴づけはどうしていますか?】
長所より短所に気をつかいます。
人間の長所のバリエーションなんてしれたものですが短所は腐る程あります。
大概共感できるものが多いですし。

山場でドーンといいところを見せるのも大事ですが、一見、どうでもよさそうなコマで見せるキャラの細かいしぐさや特性がキャラを魅せる場だと思います。
そこが細かく描けていればいる程、生きたキャラができあがるんじゃないでしょうか。
【B応募する新人に向けてメッセージをお願いします。】
全国に漫画家になりたいと言う人は沢山いますがその中で実際漫画を描いている人は何人いるでしょうか。さらにその中で実際に漫画を一本仕上げている人が何人いるでしょうか。

さらにその中で十二傑に送って来る人は何人… あれ? 十二傑たいしたことないんじゃないの。

十二傑とか大層な事うたってるけど実際はオッサンが、何人かで漫画見てるだけだから、
肩に力入れず気軽にスナック感覚で送ってきてください。楽しみにしています。
【まとめ】
今回をもって「漫魂」は終了だ!セリフの使い方、キャラクターの作り方などここで学んだ基本をしっかり押さえ、さらに自分なりの工夫を加えて読者が楽しめる漫画を作ろう!