【ストロベリーグッド!! Comic Studio−『いちご』最高!!マンガ製作所−】 ▼
第1回 マンガも出会いも最初が肝心ッ!!
3月期の審査員は河下水希先生!このコーナーでは、「いちご100%」を参考にして、漫画の様々なテクニックを紹介するぞッ!今回は「『いちご』第1話」研究だ!物語のスタートとなる第1話で、読者のハートをつかむために必要な事とは…!?
※いちご100%1巻第1話参照!!
【@登場キャラを紹介!】
一番大切なのが、登場キャラを読者に紹介すること。
「なんだ、そんなこと当たり前じゃん!」と思う人が多いと思うが、投稿作品の中でこれがきちんとできている作品は意外に少ないのだ。

登場人物の性格や、どんな目的・夢をもっているか等、そのキャラの特徴を、読者の興味を引く面白いエピソードの中で伝えていこう!!
【A「テーマ」を見せる!】
「この漫画で、これからどんなことが起こるのか」それが作品のテーマだ。
これを始めにきちんと提示しないと、読者は物語の進行についてこれなくなってしまう。

『いちご』では、淳平にいきなり告白させることで、テーマである「恋愛」を前面に押し出しているのだッ!主人公達の波乱に満ちた恋模様に読者は期待を寄せる。
【B「ウリ」を押し出す!】
他の漫画にはない、その作品だけの特徴。それが「ウリ」だ。

『いちご』のウリは、淳平達が織り成す切ない恋愛模様!
物語の最後で冒頭のいちごパンツの女の子を登場させ、これからの三角関係を予感させている!

そして忘れてならないのが、ドキドキのお色気シーン!
もちろん第1話でもたくさんのお色気シーンが登場する!
【CONCLUSION !】
第1話目で必要な要素、分かったかな?
連載の第1話目は、キミがこれから描く読切では冒頭にあたる部分。
物語の始めできちんとこれらの要素を描き、読者をキミの作品世界に引っ張りこもう!
最初で何を描くかが作品の面白さを左右するぞ!!
第2回 伝えたい…!ワタシの魅力ッ!!
今回のテーマは「キャラクター」!!読者にそのキャラの魅力を伝えるためにはどうすればよいのか?
真中と東城の二人について、エピソードを紐解きながら見ていこう!!ポイントは、「効果的な場面を作る」こと。
さらに、「欠点の有効活用」だ!!
【夢に一直線!】 
いちご100%1巻1話参照
JC1巻・第1話より。真中が登場に真剣に夢を語るシーン。
夢に対して一直線な真中の姿が光る。
【優しさ!】 
いちご100%7巻60話参照
JC7巻・第60話より。ファンに囲まれピンチの西野を助ける真中。
自分の身を犠牲にしても、女の子のことを考える真中の優しさが良く現れた場面。
【優柔不断!】欠点 
いちご100%8巻77話参照
JC8巻・77話より。別れたはずの西野と仲良くしていたことが東城にバレそうになり、ドキドキする場面。女の子の好意を無にできない、どちらにも良い顔をしてしまうという優柔不断さ、八方美人な性格が見て取れる。これは物語の進行にも深く関わる性格だぞ。
【真面目!】 
いちご100%2巻11話参照
JC2巻・11話より。西野の家にパンツを忘れた真中を見て、思わず東城が叫び走り出す場面。恋愛に対して純粋で、真面目な東城の性格がよく現れている。
【一途ッ!】 
いちご100%11巻92話参照
JC11巻・92話より。真中の誕生日プレゼントに感激する東城。イケメン・天地の豪華なプレゼントよりも嬉しいという姿に、東城の一途さが見える。
【内向的!】欠点 
いちご100%13巻109話参照
JC13巻・109話より。天地に告白された東城。真中にそのことを相談したいが、言い出せないという場面。女の子らしくて、優しく真面目な東城だが、その内気さゆえになかなか真中との関係を進展させられない。
【CONCLUSION !】
キャラの特徴を際立たせるためには、具体的なエピソードが必要不可欠。
そのキャラの特徴がはっきり出る場面を作り出していこう。そして、キャラの魅力をさらにアップさせるのが欠点だ。
ただカッコイイ、強いだけのキャラではダメ。欠点によって、キャラの性格はより厚みを増す。
第3回 大事なのはキミとの関係ッ!!
前回に引き続き、今回もキャラクターの見せ方を特集するぞ。今回のテーマは「サブキャラクターの役割」だ。
サブキャラで重要なのは、ズバリ「主人公との関係」!!その点に注目しながら、真中と3人の女の子のエピソードを見ていくぞッ!!
【CONCLUSION !】
【夢に一途→西野・優柔不断→さつき・優しい→唯】と、3人がそれぞれ真中の特徴に対応しているぞ!
サブキャラは、主人公の魅力UPを狙って配置するのが非常に重要だッ!!
第4回 男ならキメルところでキメてほしいッ!!
今回は、ストーリーが最も盛り上がる「見せ場」のシーンを特集するぞ!!印象に残る見せ場を作るためには、その直前のシーンがとても重要。最近の「いちご」から、西野と真中の告白の場面を題材に勉強していくぞッ!!
【第142話 運命!? FLASH BACK】 
WJ H17年9号参照
まず、西野の行動にとまどう真中の様子を胸中のセリフのみで丁寧に描いている。
読者に真中の気持ちをしっかり伝える為だ。

西野の懸垂を連続したコマで見せ、展開を盛り上げている。
下のアップのセリフで、次のページへの期待度を高めているぞ。

そして見開きページで、西野の告白シーンになる。

このシーンまでに、
- 主人公の気持ちを描き、読者を共感させる
- 効果的なコマ割りを用いて、次の見開きシーンの印象を強める
ことがされているのだ!
【第145話 欲張りな唇】 
WJ H17年12号参照
西野の告白と同じ様に、真中の気持ちをしっかり描き、ストップモーションのコマを用い期待を高めている。

真中の告白シーン。
中央の見開きでセリフを印象付けると同時に、両サイドのコマに西野を配置することで西野の表情を効果的に見せているぞ。
【CONCLUSION !】
読者が見せ場のシーンに入り込めるよう、工夫がされていることが分かったかな?
単に大ゴマさえ使えば、見せ場のシーンが作れるという訳ではない。効果的な演出が必要なのだ。
第5回(最終回) もっとステキにDrawing!
「SG!!」最終回の今回は、ズバリ河下先生の「絵」のテクニックについて学んでいこう!「自分の絵柄は河下先生とは全く違うから…」と言っているそこのキミ!絵柄は全く違っても共通している絵のテクニックがあるのだッ!
【表情】
顔は口ほどにものをいう。

表情で、キャラの気持ちを読者にきちんと伝えられるかが決まるぞ。
河下先生は単純な喜怒哀楽ではない、キャラの微妙な心情までも見事に顔で表現しているぞ!


参照:4巻27話13頁2コマ目、4巻27話21頁3コマ目、9巻74話60,61頁4コマ目
【ポーズ】
人物の体をきちんと描く。

これができていない投稿作がかなり多い。
かなりの練習が必要だが、顔だけでなく体もしっかりと描けるように努力して欲しい。
河下先生は、様々な角度から正確に人物の体形、ポーズを描写しているね。参考にしていこう。


参照:6巻50話127頁1コマ目、8巻63話14頁3コマ目、8巻66話79頁5コマ目
【画面のメリハリ】
「いちご」はトーンを使った画面のメリハリが非常に見事な作品。

人物の影などの光の表現、キャラの心情に合わせた画面の効果など、是非参考にして欲しい。
もちろんトーンではなく網掛けやベタなどでもOK!読者に魅力的に映る厚みのある画面作りが大切なのだ!


参照:4巻27話13頁2コマ目、4巻27話21頁3コマ目、
9巻74話60,61頁4コマ目
【CONCLUSION !】
ここに挙げた3点は、どのような漫画でも共通する絵のテクニックだ。自分の絵を更にグレードアップさせるために、研鑽を続けて欲しい。自慢のキャラクターやキミのメッセージを読者に伝える為に、絵の力を磨くのだ!
おわり。


(※)このページは「週刊少年ジャンプH17年13号、14号、15号、16号、17号」の各“十二傑新人漫画賞”募集ページを参考にして制作しております。本誌の文章を引用させていただいておりますが、ウェブページ用として分かり易くするために一部補足した箇所があります。
(※)イラストはこうすけが描いたものです。
2005年4月27日設置